高度な技術を誇る絵画絨毯の名匠アリナサブ工房

2019年10月19日

こんにちは。今回は当社5階展示場に飾っております、絵画絨毯のご紹介です。アリナサブ工房は、巧みな技術を活かして次々に見事な絵画絨毯作品を発表し、近年一躍タブリーズを代表する工房として脚光を浴びるに至った名工房です。現在アリナサブ工房は、凄腕の絨毯職人であった父の薫陶を受けてその才能を開花させた4人の兄弟によって、制作活動が続けられています。

アリナサブ工房の有名な作品に『白馬』があります。

 闇の中を駆ける白馬の胴から上の部分だけを切り取った写真がモティーフになっています。暗闇に白馬ですから、基本色は黒と白で、それ以外の色は使いようがないことになります。ところが実際は相当数の色糸を使用しているので顔や胴体の白も、本当に純粋な白い糸はごくわずかしか使われていません。近くで見ると、微妙に黄味がかった白や、青みがかった白、薄い灰色など、多くの色を発見することができます。シルクが混ざっているので、スポットライトを当てればたてがみをなびかせながら颯爽と駆ける白馬が驚くほど身近に生々しく感じられます。

 

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